網膜静脈分枝閉塞症(もうまくじょうみゃくぶんしへいそくしょう)、網膜中心静脈閉塞症(もうまくちゅうしんじょうみゃくへいそくしょう)、眼底出血の治療

当院では、網膜静脈閉塞症の治療に多くの経験があり、自信を持って治療に臨んでおります。「眼底出血」といわれた方は、この病気であることが多々あります。

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網膜静脈閉塞症には、根の部分が閉塞する網膜中心静脈閉塞症(もうまくちゅうしんじょうみゃくへいそくしょう)と、一部が閉塞する網膜静脈分枝閉塞症(もうまくじょうみゃくぶんしへいそくしょう)(ないしは、網膜静脈枝閉塞症)があります。

以下は大高功個人の考えであり、他院の先生のお考えを否定するものではないことをご了解下さい。また、横浜相鉄ビル眼科医院の他のドクターが私の考え以外の事を述べることがあるかもしれないこともご了解下さい。院内で無理に考えを統一しておりません。(先生によっておっしゃることが違うというのは、それだけ難しい病気だということです。おそらく神様にしか正解がわからないんでしょう)。

網膜中心静脈閉塞症と網膜静脈分枝閉塞症を根本的に分けて考える必要があります。


網膜中心静脈閉塞症は・・・


軽度のものなら再開通する可能性がありますから、内服のみで経過を見ます。

ですが、重度のものは、視力の回復が非常に難しく、残念ながら今の視力の維持がせいいっぱいだと思っていただいたほうが良いと思います。視力が維持できれば実は良いほうで、急速な勢いで血管新生緑内障に進展して失明にいたる症例も多々ありますので、そうならないように、早期にレーザー治療をしっかり施行することが非常に大切です。

その上で、少しでも良くなる可能性を探りたければ、リスクや視力が向上しないことを覚悟で、アバスチンの硝子体内注射や硝子体手術をどんどん積極的にやっていく、という流れが良いと考えます。

当院ドクターは網膜中心静脈閉塞症にも豊富な治療実績を持っておりますので、いつでも受診して下さい。

簡単ですが、網膜中心静脈閉塞症の話はこれで終了とさせていただきます。


網膜静脈分枝閉塞症は・・・


網膜静脈分枝閉塞症で視力(=中心視力)が徐々に低下するメカニズムは・・・

@網膜静脈分枝閉塞症が起こると、静脈が詰まるので、帰り場所を失った静脈血が血管外に出てくる。

A出てきた血の水分が網膜に蓄積すると(浮腫、ふしゅと読みます)、そこの網膜の機能が落ちる。紙が水を吸うとそこには字が書けなくなり、紙としての機能をはたさなくなるのと同じ。最初は中心部以外の部分に起こることが多いので、その場合は、機能が落ちた部分の視界に違和感を感じることがあるが、感じないこともある。中心視力は保たれる。

B水分の蓄積が増えているなら当然、たとえ増えなくとも横ばいならば、水が徐々に拡大してきて中心部に達する(黄斑浮腫、おうはんふしゅ、と読みます)。そうなると、中心視力が低下し始める。紙が一度水を吸ったら、その水がどんどん広がるのと同じ。

Cその後早期に中心部の水が引けば中心視力がそれなりに回復するが、長期にわたって水があると、網膜の機能自体がだめになってしまうので、水が引いても視力があまり回復しない。紙が濡れてもすぐにアイロンで乾かすとなんとか使える状態になるが、長期にわたって濡れたままにしておくとぼろぼろになって再起不能になるのと同じ。

です。なので、中心視力が低下した、すなわち、黄斑浮腫を合併した網膜静脈分枝閉塞症の治療の方針は、

「中心部に蓄積した水分を少しでも早く引かすこと。」

につきるといえます。


治療方法は、

@内服
Aレーザー治療
Bアバスチンの硝子体内注射
C硝子体手術

があると考えて下さい。

@は効果としては地味ですが、効果はありますので、基本と考えます。

Aのレーザー治療を一番のベースに考えています。

Bのアバスチンの硝子体内注射は横浜相鉄ビル眼科医院では希望者には積極的にやっています。アバスチンはものすごく有効です。詳しくは、以下に述べます。

Cの硝子体手術は、個人的には効果が不安定と感じるので最初からやるものではないと考えますが、以下の患者さんの体験談のように、ものすごい効果を発揮することもあります。

私個人は、黄斑浮腫を伴う網膜静脈分枝閉塞症対しては、レーザー治療を基本として、様子をみて黄斑浮腫の引きが悪ければがアバスチンの注射。アバスチンの注射を繰り返しても引かないような症例には硝子体手術、という流れが最適、と考えておりますし、実績もあると自負しております。


レーザー治療について


旧来のレーザーとは、「後で悪い新生血管が生えてきてわるさをしないように患部を焼いてつぶしておく」治療法であったと思います。これはこれで良いのですが、レーザーで強く焼くとその部分が視野欠損になるのが最大の問題で、調子に乗って患部をどんどん焼いていくと、大きな視野欠損が生じることがあります。

私たちはそこをもっともっと掘り下げて考え、もっと前向きの、「少しでも早く出血をなくならすためのレーザー治療を施行する。同時に、後で悪い新生血管が生えてきて悪さをするのも防いでおく。視野欠損の副作用を最大限に抑えながら。」という治療法を自分なりに追求し、それなりの答えを得ていると自負しております。

内服のみで経過観察、と、多くの教科書にあります。私自身、昔は教科書どおり内服のみで経過観察しておりましたが、悪化する患者さんが多く、たいへんつらい思いをしておりました。ある時に某先生からの助言でレーザーをうつようになり、うってない時代の患者さんと比較したところ、うったほうが圧倒的に成績が良く、打ち方をしっかりやれば、レーザーをうったほうがいいという結論に到達しております。

最近は最初から硝子体手術を勧める流れが眼科界で見られます。私は個人的には硝子体手術は大好きな治療法ですし、もちろん私はこれは否定しません。以下の患者さんの体験談のように、実際に効果があることもあるわけですが、

●実際にレーザー治療で喜んでいただいている多くの患者さんがいらっしゃること。私個人の治療では、1年後の視力の向上率95%ぐらいを達成していること(私が診るのはほとんど他の病院で治らなかった方なので、なってから時間がたっている症例も多いので、100%はさすがに無理と考えますが)

●それまで他院での内服治療で落ち続けていた視力が私の治療で向上し始める、ないしは向上しないまでも下げ止まっることが多く、一部の眼科医の言う「レーザー治療をやっても放置と同じだ」とはとても考えられないこと。患者さんも同じ事を言ってくれます

●時々ですが、網膜静脈閉塞症になって他院で硝子体手術を受けたが良くならないとか、さらに悪化したということでセカンドオピニオンを聞きたいという患者さんが来院されること

●硝子体手術は、時として大きな合併症(感染、網膜剥離など)を伴うこと。

●やっぱり手術は怖いと思うのが普通の患者さんの心理である。

●硝子体手術を強く推薦するドクターはレーザーを否定することが多いが、これらのドクターが言うところのレーザーとは、旧来の「後で悪い新生血管が生えてきてわるさをしないように患部を焼いてつぶしておく」ためのレーザーであって、「少しでも早く出血をなくならすためのレーザー治療を施行する。同時に、後で悪い新生血管が生えてきて悪さをするのも防いでおく」というレーザーではないこと

を考えると、まずはレーザー治療を試してみて、その後アバスチン、それがだめなら手術、という流れがもっとも自然と考えます。


下の患者さんの場合をご覧ください。

発症から1ヶ月の写真です。

最初、視力が1.2で問題なかったので、内服のみで経過を見ておりました。しかし残念ながら網膜のむくみが徐々に拡がってきて、視力が0.8に下がりました。こうなると私の経験上、内服のみで視力が元に戻る事は100%絶対にありません。むしろ、視力がおちる一方です。

私はこういうタイミングでレーザーを打ちます(これ以前だと、内服だけで自然に治ることも期待できますので、我慢します。もちろん、患者さんの同意があれば早期のレーザーを施行しますが)。

上はレーザー後の写真です。あまり中心部の近くまでうつと、うったところに視野欠損感が出ることがありますので最近ではもう少し少なめにうっていますが。

出血部にはレーザーをうつな、と言う先生もいらっしゃいますが、私は、出血部にもレーザーを入れます。昔は出血部を避けてまわりだけにぱらぱらとレーザーをうっていましたが、そんなしょぼいレーザーではぜんぜん効きません。白く点々となっているところがレーザーをうったところです。

その結果、出血とむくみが徐々に回復し、

上の写真のようにきれいになり、視力が1.2に戻りました。患者さんにはたいへん喜んでもらえました。

上の症例のような、視力が落ち始めた患者さんを多数治療した経験に基づき、自信をもってレーザー治療をお勧めしています。最近はこの病気に対し、硝子体手術を施行することも拡がりつつありますが、レーザーのみで治療しうる症例はやはりレーザーで治療し、レーザーでどうしようもない症例に対し、他に選択肢がないために硝子体手術を施行するもの、と考えております。この疾患でお悩みの方は、ご相談ください。

なお、視力が低下し始めた網膜静脈閉塞症の患者さんへのレーザー治療の有効性に関しては、

http://www.nei.nih.gov/neitrials/viewStudyWeb.aspx?id=64

にはっきりと示されています。

多くの患者さんをレーザー治療群と無治療群に分けて、どっちがよいかを調査した結果です。この手法はEBM(evidenced based medicine)といって、我々医師が治療を選択するときの基本中の基本です。

これはアメリカのNEI、すなわち、アメリカ合衆国国立眼研究所における調査によるもので、世界で最も信頼するに値するデータです(日本好きの私ですが、こういう患者さんを実験台(!)に使った研究では、やはりアメリカはすごいです)。

横浜相鉄ビル眼科医院での網膜静脈閉塞症に対するレーザー治療に関しては、治療を受けた患者さんのカルテのビデオをご覧ください。


網膜静脈閉塞症の患者さんからよくある質問  アバスチンの硝子体内注射について


Q 先生、アバスチンとルセンティスやアイリーアの作用や副作用の違いはありますか

ないですね。同じです。以下の作用や副作用に関する話は、ルセンティスもアイリーアも全く同じで、アバスチン特有のものではありません。

効果も、ルセンティス、アイリーア、アバスチン、すべて同様ですね。

Q 先生、アバスチンってなんですか?

アバスチンは抗がん剤として使用されている薬剤です。

Q 目に注射なんて、痛くないですか?怖くないですか?麻酔はどうするのですか

麻酔は点眼のみです。目の表面は点眼麻酔がとてもよく効きますので、ほとんどのケースで痛みは全くなし、のようですよ。体の表面には痛点といって、痛みを感じやすいところがありますので、たまたまそこにあたった場合のみ、少々の痛みを感じるようですが、それでも「私次回から絶対にムリ」、みたいにはならないですね。

Q 抗がん剤がなぜ網膜静脈閉塞症+黄斑浮腫に効くのですか?抗がん剤を目にうつなんて怖くないですか?

アバスチンには、血管からの水漏れを押さえる効果と、血管が新しくできるのを抑える効果があります。簡単に言うと、血管が本来持っている機能以外の活動をすることを抑えてくれお薬なんでしょうね。

がんの活動を抑えるには、その中で血管がどんどん新しくできていくのを抑えることが有効なので、アバスチンというお薬が開発されました。

そのお薬には血管からの水漏れを抑える作用もあるので、黄斑浮腫に対しては、血管透過性を抑える、すなわち、血管からの水漏れを抑える目的でアバスチンを使ったところ、予想通り有効でした。

こういうわけです。

「抗がん剤を目にうつ」と考えると怖いですが、そうではなくて、「血管に作用してくれるお薬があって、それを抗がん剤として使っているけど、目の病気にも使えるんだ」と考えると、とてもありがたく思えてきます。

アバスチンは、自分にとっては魔法のお薬です。自分が網膜静脈閉塞症になってもかならずうちます。体内に点滴するわけではありませんので、全身に対する副作用は、よほどの特異体質でない限りは出ないようです。

Q アバスチンの副作用として脳梗塞があると聞きました。その点は大丈夫ですか?

医療の現場では、時に非常に非科学的な議論がされています。

目と脳が近いから、脳梗塞になる??

脳梗塞というのは、「脳の動脈が血栓で詰まる事」です。

目に打ったアバスチンの一部は確かに目の静脈で回収されるのでしょう。

静脈に乗ったアバスチンは、脳の動脈を経由することなく、心臓に戻ります。

その後、全身にばらまかれます。

それゆえ、目で回収された薬剤のごくごく一部が脳の動脈に行くわけです。元々の量も極少で、その一部がゆっくり静脈で回収され、さらにそのごくごく一部が脳の動脈に到達する・・・途中で代謝もされるので、限りなくゼロに近いはず・・・それで脳の動脈がつまる??

目の静脈と脳の動脈はご近所ですが、駅のホームから近いけどぐるっと回らないと行けない場所みたいなもので、実際はものすごく遠いのです。

医師ならば、もう少し科学的に考えてもらいたいと思っています。

眼科の患者さんは高齢の方が多いので、アバスチンを打った夜にたまたま脳梗塞になる人もいるのでしょう。そういう人がいたら「アバスチンのせいだ」と大騒ぎしているのだと自分は思っています。

少なくとも、横浜相鉄ビル眼科医院では今まで1万回以上やっていますが、1人もそのようなことになったことがありません。

Q 先生はアバスチンの注射を最初からうつのをどう思われますか?

当院ではアバスチンの眼球内注射も積極的に行っております。黄斑浮腫を軽減してくれる効果が高いので非常に良いお薬ですし、最初からアバスチンの注射もありです。ですが、やはり感染の心配(数千人に1人といわれています)がありますので、

「レーザーと内服のみで様子を見て、しつこくひかない黄斑浮腫がある場合はアバスチン。最初から打つ場合は、ひどい黄斑浮腫の症例」

というのがいいのではないかと考えます。

Q アバスチンの注射は前回打ってからどれぐらいで可能ですか?

これはとても難しい質問なのですが・・・おそらく問題の出ない人には週に1回やっても問題が起こらないと思いますし、実際、患者さんの強い希望で、2週間に1回を5回ぐらい打った人もいます。ですが、やっぱり効果の強いお薬なので、最低でも1ヶ月あけるのを基本としています。

Q アバスチンの注射は横浜でも西伊豆でも可能ですか?

西伊豆にもアバスチンを常置していますが、横浜は1日20人アバスチンをうつなんていうのがざらなので、スタッフがものすごく慣れていますから、アバスチンが希望ならなるだけ横浜にいらしてください。

Q 横浜ではアバスチンの注射は即日可能ですか?

お薬が切れているという突発的な理由が無い限り可能です。

Q アバスチンの治療費を教えてください。

自己負担で3万円程度を見ておいてください。

Q ルセンティスやアイリーアというお薬が認可されていると聞きました。アバスチンとどう違いますか?先生のところではどうしてアバスチンを採用されているのですか?

理由その1 費用

アバスチンを自費(すなわち、10割負担)でうつのとルセンティスやアイリーアを3割負担でうつのとでは、当院の価格設定ではアバスチンのほうが安くなります。なぜこのような逆転現象が起こるかといえば、というのは、ルセンティスの薬価がめちゃめちゃ高いから、かつ、患者さんが治療を受けやすいよう、大高がアバスチンの価格を安く設定しているからです。

理由その2 過去の実績

当院では長年アバスチンを治療に使用してきており、非常に高い効果と安全性を確認しています。ゆえに、ルセンティスやアイリーアがよほどアバスチンを上回る効果が得られるという確証が得られない限り、アバスチンを採用していくつもりです。常にプロの目で過去の実績を冷静に評価して、自分の目にも使ってほしいお薬を患者さんに使うというのが自分たちのやり方です。

理由その3 運用の自由度が高いから

ルセンティスやアイリーアのような保険薬は、保険が通る通らないの問題がありますので、最高でも月に1回、3か月間、ぐらいが限度でしょう。重症の人では、それでは足りないこともあります。その点、アバスチンは保険が関係ないので、病状を見ながら自由に運用ができます。

理由その4 保険行政に負担をかけないから

これは患者さんには関係ない、となるかもしれませんが・・・

昨今の医療費の増大で、保険行政は完全にパンクしています。すなわち、例えば3割の自己負担分以外の7割の部分が多すぎて、国がつぶれそう、みたいなレベルになっているということです。眼科では、ルセンティスやアイリーアがものすご額になっています。

アバスチンは保険行政に1円も負担をかけません。しかも、患者さんの自己負担額も安いです。自分は医療人として、社会に対する影響も常に考えています。自分にとっては、お金の面でもアバスチンを選択しない理由がないわけです。

Q 横浜相鉄ビル眼科医院で、アイリーアやルセンティスの注射は可能ですか?

全く問題なく可能ですよ。希望ならおっしゃってください。自分はアバスチンでないと絶対にだめ、とは思っていません。


網膜静脈閉塞症の患者さんからよくある質問 その他


Q 網膜静脈閉塞症の原因はなんですか?

網膜静脈分枝閉塞症は・・・網膜内の、静脈と動脈の交叉部において、動脈硬化によって静脈が動脈に圧迫されて起こるといわれています。網膜は薄いですが、その薄い中で2つの血管が交差しているので、かたほうが硬くなるともう片方が圧迫されるというわけです。

網膜中心静脈閉塞症は・・・視神経の中で静脈が高度に圧迫されているわけですが、なんでこんなに大切なところにそんな困ったことが起こってしまうのか・・・やっぱりここでも動脈で圧迫されているのでしょうか。患者さんの目を見ても、正直神様のきまぐれをうらめしく思う毎日です。

Q 先生は動脈硬化と言いますが、私は高血圧とか高脂血症とか、そういう動脈硬化を起こす病気は特にないのですが・・・

患者さんを血液検査とかしても、特に動脈硬化が激しく起こる理由の全く無い人がほとんどです。なので、「加齢による自然な動脈硬化」が原因と考えるのが自然なのではないでしょうか。

Q じゃぁなんで私にだけ起こったのですか?

そこが病気の怖いところなんです。病気はほとんどがそうなんですが、みんなに可能性があるのですが、みんなに起こるわけではなくて誰かに起こるのです。神様の気まぐれとしかいいようがないです。しんどいお気持ちお察しします。もちろん私達眼科ドクターも明日なるかもしれないわけです。そうなると失業ですね。

Q 自然な動脈硬化と言いますが、私はまだ20代なのですが・・・

そうなんです。20代も30代も40代も患者さんがいます。若い方も、ほとんど100%近いみなさんが基礎疾患の無い方です。ですが、高齢になればなるほど多いことは確かです。なので、「加齢による自然な動脈硬化が原因だが、特に強い動脈硬化がなくとも、動脈と静脈の交叉部では静脈が常に圧迫されているので、たとえ若い人でも、突発的(原因がないということ)に静脈が閉塞してしまうことがあるのだろう」と個人的には定義したいと考えます。

Q 地元の先生から、レーザーでは治らないと言われました。
Q 地元の先生に、レーザー治療は古いと言われました。
Q 地元の先生に、レーザーでは悪化する、と言われた。
Q 地元の先生に、手術するしかないといわれました。たのですが、先生の治療はレーザーを使ってらっしゃいます。なぜそんな違いがあるのでしょうか?
Q 先生のレーザー治療はどのようにやってらっしゃるのですか?

これに対する回答は、以下の患者さんの体験談のところに、治療例のカルテとともに書いてあります。ぜひご覧下さい。

また、 先にも言いましたが、治療を受けた患者さんのカルテのビデオをぜひご覧ください。

Q レーザー治療は西伊豆でも横浜でも即日可能ですか?

可能です。両方に同じ高性能のレーザー機器を設置しています。

Q 内服のお勧めを教えてください。

これはあくまで個人的な考えがありますが、それは他の先生のご処方と違う場合があります。私達は経験上、私達の考えが正しいと思っていますが、それを科学的に証明する方法がありませんから、ネット上で公開するのに適していないと考えます。また、症例によっても違いますので、来院して聞いていただきますようお願いいたします。

Q 先生のところでは必ず治りますか?

必ず治るということはありません。我々にできることは、

「放置しておくよりも早く黄斑浮腫を引かす」

ということです。早く引けば引くほど視力が向上する可能性が高まるわけですが、それはあくまで可能性が高まったというだけで、必ず視力が上がるとは限らないわけです。

また、静脈が詰まった瞬間から激しい循環障害が起こるわけですから、発病して1分ぐらいですでに多数の神経がやられているはずなんです。なので、全く後遺症が残らないというのはありえないです。

ですが、視力の向上を目指すには、1秒でも早く出血による浮腫を引かせる以外の方法がありません。なので、頑張っているわけです。

こういう医療の限界を知った上で、「より安全な方法で少しでも早く浮腫を引かすのが医療の役目。それでも視力が戻らなければそれはどうしようもない」と割り切れる方に来ていただきたいと思います。そういう方に対して、全知全霊を傾けて頑張りたいと思います。

Q 網膜中心静脈閉塞症も治りますか?

もちろん放置しておくよりも早く出血や浮腫が引くように努力していますし、そのようになっているとは思うのですが、網膜静脈分枝閉塞症と比較して、網膜中心静脈閉塞症はものすごく難しい病気です。

軽度の閉塞ならなんとか後遺症少なく切り抜けられる場合もありますが、高度に閉塞している場合は、失明を防いで矯正視力0.1ぐらいを維持するのがやっとの場合がほとんどです。必死で研究しているのですが・・・視力向上は難しいのですが、緑内障を併発して失明したりとか、そういうのを切り抜ける高度なノウハウを持っております。一度ご相談いただければと思います。


網膜静脈分枝閉塞症+黄斑浮腫に対して、治療を受けた患者さんの声です。


9月に右目に静脈分枝閉塞症で眼底出血を起し、中心孔(視力の出るところ)迄広
がって視力が落ちてしまいました。
右目では、形がゆがんで物を見分けることができません。
明日、ステロイド注射の手術を受けるのですが、先生
のことをインターネットで知り、
レーザーという方法について知りたくなりました。かかった病院の医者はレーザー
について全く触れませんで
したが、それはもしかすると高額だからかもしれません。でも視力には代えられま
せん。
是非、先生のところへ行ってみたいのです。
それで気になるのが、ステロイドは受けてよいのか、ステロイドを受けるとレー
ザーは使えなくなるのか、ということです。ご連絡頂けないでしょうか。

(私からの回答:ステロイドの注射を受けても、レーザー治療は問題なく受けられます)

S

先生の病院へお伺いします。

公共の病院は、勤務医の先生方が冷たくて、心が冷えてしまいます。
ものすごく忙しそうで、しかたないのかもしれませんが。

眼底出血は、外からの見かけが正常なだけに、まわりにその深刻さ、
恐ろしさ、つらさがわかってもらえず、すごくすごく孤独です。

S

先日の網膜静脈分枝閉塞症のレーザー治療、ありがとうございました。右目の視力
は順調に回復しているようです。

考えてみると、最初から先生のところへ行っていたらこんなに苦しまずに済んだと
思います。
出血が中心に及ぶ前にレーザーで止めていれば、いや異常に気づいた出血前の状
態(静脈に瘤のようなものが見えるだけでした)で止めていれば、
と考えてしまいました。
ただ、こうなってしまったので、この出来事を自分の生活を変え人生を見直すチャ
ンスとしていくつもりです。

眼の病気というのは特別ですね。
死ぬわけではない、二つあるうちの1つだから、というのは健康な人の考えで、1
つなったということはもうひとつもありうる、と考えてしまうものなのです。
「様子を見ましょう」と待つことは、悪くなるのに手の打ちようが無いことなので
はないか、と考えてしまうものなのです。

私がこの病気になってから受診した眼科医は、先生が5人目です。
どこの医者も診断は間違いなくしてくれました。ただ、そこから先が問題です。
「様子を見ましょう」の診断をして次に行ったときには「残念ながら・・・」と明
るく言ったごく若い医者、持ち時間5分のベルトコンベアに乗せられた要修理
の機械扱いの大病院、くどい質問をすると露骨にいやな態度をとった医者。
そして、写真を見せられる度に出血か広がっていくのがわかり、右目が見えなく
なっていったのです。
これではいかん、まかせてなんかおけないと思い、インターネットの検索サイトの
グーグルで調べて行って先生のホームページへ行き当たったわけです。
レーザーを積極的に打つ先生のお話に、やれることがあると思い、そのことだけで
も希望がもてました。
先生の医院は交通便利なところにあり、たまたま私の友人の住んでるところの近く
だったのですが、どんなに遠くても行ったと思いますよ。
それでも最初に行ったその日に手術してくれるとは驚きました。

それに、がっちりと握手したときはうれしかったです。苦しむ患者と病気に対して
共に戦ってくれる友達のような気がしました。
なんでもないことでも、気が弱っている人にはとてもうれしいものなのです。
5日に見た中年の患者さんに、ここに来たことが幸運だから絶望するひまがあった
ら何度でも見てもらえばいい、と言ってやりたくなりました。
私は、横浜の友人に先生のことを話ししていきます。

先生の医院が大きく発展していくことを祈願しております。

今後もよろしくお願いします。

S

HPへの掲載OKです。
最初の頃(10/11、10/12、10/13)のメールもよろしかったらどうぞお使い下さい。
匿名の必要もありませんし、特定されても全くOKです。。
内容に一切の嘘もありませんし、まわりに隠してもいませんし隠そうとも思いませ
ん。
写真等もお使い下さい。
修正、改変、掲載等、一切をおまかせします。
私の体験が、少しでも何かの役に立つのは嬉しいことです。

S

大高より:Sさんが行かれたほかの病院にも配慮して匿名とさせていただきましたが、Sさんの心意気に感謝感謝です。特に最後の1行が泣けますね。


今日、午前中診察していただいた山形県のHです。
今日の眼底写真を見せていただき、驚きました。あんなに濃くべったりとあった出血が、薄くなり視力も前回同様1.2ありました。
失明してしまうのではないかという不安で苦しんだのはわずか4ヶ月前の事でした。
こんな日をプレゼントして下さった大高先生、本当にありがとうございました。
私事ですが、3月に初めて診察に伺った時、付き添ってくれた長男が今秋、結婚します。その姿をちゃんと両眼で見届ける事ができる幸せをしみじみかみしめています。
また10月、優しい先生の笑顔に再会できる日を楽しみにしております。そしてもっと良くなった!と温かい握手をしていただけるようしっかり生活していきたいと思っています。
診察後、気を付けて帰って下さいね!と声をかけていただき、胸がいっぱいになりました。
暑さに向かうおり、先生もどうぞお元気で。
大高先生との出会いに心から感謝申し上げます。


大高先生からそのようなお言葉をいただき、こちらこそ嬉しいです。
つたない文章ではありますが私の心からの言葉です。
同じく病める方々への何かメッセージになる事ができたら、これほど嬉しい事はありません。どうぞお使い下さいませ。
私自身の励みにもなる事と思います。
さっそくの返信をありがとうございました。

大高先生

先日一年ぶりに検診で伺いました山形のHです。
おかげさまで出血の痕がますますきれいになっていて先生から「完璧だね!嬉しいなぁ」と固い握手をしていただきました。

そういえば左眼だけで見る時あった歪みがいつの間にか気にならなくなっています。
網膜検査の機器も最新式との事で、そんな最先端の検査をしていただき、しかも診ていただくたび良くなっていて、本当に私の思いをことばにさせていただけば「感動、感激、感謝」につきます。

思えば何かに導かれるように大高先生にお会いできたのも偶然ではないのです。祖先が守ってくれた事と感謝しています!

人生にむだな経験はないと言います。まさに私は今回の病気でたくさんの感謝を学びました。

まだまだ暑い日が続きますが、大高先生、スタッフの皆様どうぞお元気で…

来年の夏、またお会いできる日を楽しみにしております。



Hさんはほんとうに雰囲気の良い、すばらしい方です。以下、Hさんのカルテです。



↑3月7日初診。むかって右の眼底写真が治療前の左眼。左の視力はVSで表現されています。初診時は0.6。PCというのはphotocoagulationの略で、レーザー治療のこと。BVOとは網膜静脈分枝閉塞症のこと。MEとは黄斑浮腫のこと。自分は治療に集中しているので、カルテ書きは書きなぐりですね。しかも、左右を書き間違えているのを職員が書き直してくれています。Hさんのカルテに限ってはひたすら右と左を間違って書いています。治療の時は絶対に間違えないので、許してください(^^) ケナコルト-Aの球後注射を併用しています。

 

↑上の眼底写真が初診日のレーザー直後です。下の眼底写真が2週間後の3月21日。視力が0.7p(pというのは、partialの略で、0.7弱のこと)。まだそんなに視力が上がっていません。スキャンする時、よく上のようにずれちゃうんですよね。前の前のページに書いてある、初診日の日付が左上にちらっと見えています(^^)



↑4月25日、視力1.2。7月4日視力1.2。出血がほとんどひいているのがわかると思います。

Hさんは早期に来ていただけたこともあり、たいへん良い経過で治療することができました。これはちょっと良すぎるぐらいで、通常は回復に1年ぐらいの時間を見ていただきたいと思います。また、最終的な視力が1.2に到達するのは期待しないで、0.8ぐらいにまで回復すればうれしい、ぐらいに考えておいていただければ幸いと存じます。また、発症から1年とかの時間のたった症例はやはりもう網膜自体がやられているので、回復は厳しいと考えます。

「地元の先生から、レーザーでは治らないと言われた」
「レーザー治療は古いと言われた」
「レーザーでは悪化する、と言われた」
「手術するしかないといわれた」

などという質問をよく受けますので、実際の症例をカルテごと提示してみました。このカルテや体験談が本物か作り物か、あとはみなさんの判断にお任せしたいと思います。来院されれば、ご希望なら他の患者さんのカルテもおみせできます。もちろん個人情報に配慮した範囲で、ですが。

次の質問は、

「地元の有名な病院の先生には手術でしか治らないと言われたのに先生のところではレーザーで治る人がいるということはわかった。その違いはいったい何なのか」 。

これこそが、手術も自分でやりつつ効果に疑問があるので地道に自分で治療法を研究開発して来た自分たちと、学会で発表された治療法をなぞるだけのドクターとのテクノロジーの違いであると言わせていただきます。なにも己の技術におぼれているわけではありません。ここまで到達するには、ほんとうに長い長い道のりで、ほんとうに苦労してきていますから。

もちろんみなが良くなるわけではありません。良くなった症例も良くならなかった症例も一緒に秋山先生と鄭先生に見ていただいたところ、二人とも「すばらしい治療だ」と認めてくれました。今は3人で治療にあたっています。

旧来のレーザーと違って、うちのチームのレーザーには打ち方、種類、その他にいろんなコツがありますが、それは企業秘密なので、プロの先生からの質問にも答えかねますのでご了解ください。



大高先生、

TYです。治療ありがとうございます。1月に発症以降、4ヶ月を経過しました。

患者の立場ではありますが、工学系出身で、自動車業界に長く務める者として、眼を光学系機器として見て、網膜静脈分枝閉塞症発症以降の物の見え方等について、評価したものを書きつづってまいりましたので、参考にしてください。

ご自身は経験していないでしょうし、業界が変わると見方も変わるので、何時もごの医学書、学会報告等とは異なった見方になっていると思います。


経過:

1/16 左目視野の欠損を自覚。

1/21 Localの眼科にて、眼底出血がある事を確認。高血圧対策として内科受診を勧められ、降圧剤処方。

1/29 横浜相鉄ビル眼科受診。(病名がほぼ分かり、internetでの検索に基づく。自宅からも近くラッキー。)

横浜相鉄ビル眼科でレーザー治療。

2/4 第1回アバスチン治療。

2/5 注射後健診。

2/12 2W後健診 黄班部の浮腫縮小を確認。縮小部分は画像の乱れあり。

2/25 2W後健診(次は4W後) 外周部の欠損縮小はあるようだが、中央付近は変化なし。

3/25 4W後健診 2月末に治まっていた浮腫を、網膜断面写真で確認。第2回アバスチンを決心。

3/29 第2回アバスチン治療。

3/30 注射後健診。

4/12 2W後健診。

4/26 2W後健診(次は4W後) 3/25の浮腫も直ったらしい。

5/25 4W後健診、浮腫再度見られ、治癒が明確でない。2W後の健診で第3回アバスチン治療を決める予定。

(大高加筆 その後適宜のアバスチンの注射で、この年の12月終わりの受診時、黄斑浮腫なし、再発兆候も見られず、経過良好)


視野の欠損、視力検査:

左目視野の右下部の問題。倒立像なので実際は、頭の本人の左上部の静脈の問題だろう。

図は、Google Mapのバルト海ヘルシンキ近傍の多島海(Archipelago)の地図を加工したもので、こんな風に見える。赤線の交点は視野の中央。



周辺部の視野欠損が、どこまで広がっているのかは、あまり明確に分からない。

発症直後は視野中央(黄班と言うのか?)に掛かる範囲に広がり、視力検査に影響していた。
(特に大きい下向きのCでは雲に掛かって見えない。小さなCは見えるにしても。)

(視点を若干上にずらす事で、視力検査の成績を上げる方法を直ぐに覚えた。)



最近は、治癒により、視野欠損が中央部から逃げているので視力検査値だけでなく、実用的視力も回復している。

一方で、数値的には良くても、視野中央部のすぐ横に見えない部分がある訳で、治癒/症状の程度を示す指標としては必ずしも正確でないと思う。

網膜静脈分枝閉塞症の症状の評価としては、小さいCを読む視力検査の他に、上記島の範囲、海と島の割合等を評価するのが良いか?(どうやって?)


末梢毛細血管の方から治癒していくのか周辺部の範囲は縮小している様だ。(視野検査には出ると思うが、自分での正確な判断は困難。)

一方、中心、黄班部は治療開始初期に改善以降、その治癒Speedは遅い様だ。

2度目のアバスチンの後、島が細かくなって来て、又、海の部分が増えているか。

(完全治癒は期待するなと言われているものの、更なる改善が期待できる。)


欠損部の見え方:

島の夫々は明るい所ではピンク色。ヘモグロビンなのか不透明で視野を完全に遮る。

後に、薄くなってきた時には、ピンクが明瞭でなく(青っぽいか?)なると共に、透過して見えているのではないかと思える部分あり。

暗い所では、その島の夫々が縞馬柄の様な白黒幾何学模様に見える。

実際はもっと細かい縞。

治癒と共に周辺部が透明化、その部分画像は滲んだ様に乱れる(変視症?)が、見えないよりは良い。(図は横縞の見え方を表現しようとしたもの。あまりうまい図ではない。)


視野検査:

弱い光の認識/判断に迷いが出て、Switchingが遅れ、その結果評価がばらつくと感じる。

眼底出血の視野の確定には、中程度の強度の光に固定した上で、場所だけをランダムにする方が、データのバラツキが減るのではないか?。(出血部は、光の程度に関係なく見えない。)


アバスチン注射:

仰向けでの注射なので、眼球内に水滴様のものが広がるのが注射直後には見えた。すぐに混合し見えなくなる。


レーザー照射:

正方形に並んだ9点(8点?)の照射を繰り返すのを見た。

精神面:

先ず、視野の欠損を自覚した時に、まずいなと思い。眼底出血と診断された時点では、視野中央が見えなかった事もあり、日常生活に影響が出て、生活スタイルを変えないといけなくなるかと言う事で、結構落ち込んだ。

又、約1年前から、定期健診で血圧が高いのを認識、メタボ改善指導も受けていた。今にして思えば、降圧剤の服用も同時に始めるべきだった。


一方で、目に問題が出た事で、自覚が早く、良い眼科に行き当り、早く良い治療が始められラッキーだと思うべきだとも感じる。(偶然とは思うが、慶應義塾つながりに助けていただいた。)

脳、心臓の静脈で同じ事が起きていたとすれば、これでは済まない。

その後の治癒に伴い、読書などもほぼ差し使えなく出来るようになっている。(Bedで横になっての読書は、眼鏡の使う場所が違うのか具合が良くなく、デスクで読む必要あり。)

総じて、精神的な問題は殆どなくなり、全体で日頃感じる老化(腰が痛い、膝が痛い等)の一つだと思えるようになった。

発症、治癒を経て、眼鏡が必ずしも合っていない様なので、近々作り直す必要があると! 思っておりこれによる改善も期待できる。


以上。

今後ともよろしくお願いいたします。

TY


大高より。TYさん渋いですね〜、ほんとうに渋い。普段は多くを語らず、しかし患者さんの立場として、われわれ医師の立場では絶対にわからないような的確な指摘をいただき、それを他の患者さんのために役に立ててほしいと。自分らが自信をもって日本は技術立国だと言えるのは、このような技術屋さんがいらっしゃるおかげです。TYさんのような技術屋さんと同じ国で仕事ができることを誇りに思います(^^)



以下は、網膜静脈分枝閉塞症+黄斑浮腫に対して、鄭先生の日帰り硝子体手術を受けた患者さんの声です。

この患者さんは少し特殊な症例です。この患者さんは重症の網膜静脈分枝閉塞症で、出血が網膜の外にまで噴き出してくる状態(硝子体出血)でした。硝子体を除去することによって硝子体出血が除去されるので、網膜に届く光が増えますので、視力が上がるのは当然ですが、この患者さんの場合は、想定以上に視力が向上しているような印象を受けます。硝子体出血まで起こしているような重症の場合は、迷わず硝子体手術を選択したほうが良いことがわかります。



鄭 守 先生

先生は僕の恩人で神様のようです。一時は失明するのではないかと不安で一杯で夜も眠れない日々が続きました。都内有名A病院で4月に脳梗塞で入院中、左目がクシャクシャし、どうも違和感がある。ゴミが入っているような感じがする、と訴えたのですが初めはろくな検査もせずに目薬をさしてしばらく様子を見ましよう。だが2-3日経っても改善がないので、精密検査をしてもらいました。眼底出血(網膜静脈分枝閉塞症による)をしているのでレーザー治療をします。薬については脳梗塞でバイアスピリンを服用しているので眼底出血を抑える薬を処方できないのでこのまま暫らく様子をみるしかないです。2週間後に来て下さいと。

退院後もその後3回A病院の眼科にかかったのですが眼底出血 が止まらずレーザー治療を繰り返し、いつも言うことは脳梗塞でバイアスピリンを飲んでいるので薬が効かない、、、。次回は暫らく研修の為不在になるので別の医者で1ヶ月後に来て下さい。9月初めに、朝目が覚めたら突然視力が悪化し異常を感じたので、すぐに診てくれる以前白内障の手術をしてくれたB眼科に飛び込み、レーザー治療を集中的にやり、後は様子を見ましょう、やるだけのことはやったと。

しかしその後も 一向に良くならず日々悪化していくので インターネットで調べC大学病院の眼科が良いということで行き、診てもらったら結果、派手に出血してるのね。まあ、レーザーも打っているようだし、これ以上打っても出血しているので効かない。しばらく様子を見るしか無いですね。 「また暫らく様子を見る」 この言葉を聞くたびにがっかりする自分をどうすることも出来ずがっかりしました。硝子体手術について話を聞いても執刀するのは別の医者なのでよくわからないという始末。通常どこの病院でも手術後2週間入院し、ずっとうつ伏せで過ごすようです。

家内がインターネットで一日中調べていると、D大学病院の眼科が優秀であることが分かり、但し、初診者は取らないと書いてある。厚労省のトップから特別頼んでもらい一番有名なE教授のアポイントを取ってもらった。どこでもやる検査を行い、長時間待たされた挙句、診察を受けたが、そんなに医者を替えてどうする。A病院眼科も優秀だし どうしても診て欲しいならAからデータと紹介状を貰って来なさい。今さらAに頭を下げて、D大学に行きますからデータと紹介状を書いて下さいなんて言える訳ない。途方に暮れて、またB眼科に相談したら絶対F医大がいい、紹介状書くから、大きなとこが安心できると言い、直ぐにアポイントを取ってくれました。10日後のアポイントでした。その頃左目はほとんど見えない状況でした。  

家内が毎日インターネットで調べてくれていました。そして最後に辿りついたのが 鄭先生 だったのです。横浜相鉄眼科クリニック 初めは何だかピンと来ない名前でした。鄭先生??しかし経歴を読む内興味を覚えました。京都、洛星高校出身、慶応大学医学部、京都府立医大眼科、ハーバード大学医学部、、。私も京都出身,洛星高校は当時京都で断トツのNO.1。 京都府立医大は私の兄が中学生の頃、目の大手術を受け大変お世話になった病院。そしてハーバード大学は私も行っていた大学。数々の共通点があり、すぐにメールを送りました。  すぐに親切な返事が帰ってきました。 宜しければ来週の火曜日に来ませんか。先生は毎週火曜日に診察日があります。そして月曜日に手術をされています。診察当日、手際よくありとあらゆる検査を次から次へとやって頂き、診察を受けました。先生は無駄口を一切言わないタイプで、真摯に誠実に向き合う立派な医者でした。私の惨状を見て来週手術をしましょう。先生の特別な配慮で緊急に手術を受けることになりました。

手術当日、10数人の最後でした。無理にその日に最後に押し込んで下さったのでしょう。約1時間の手術でした。意識は普通にあり、機械が英語をしゃべっているのがはっきり聞こえました。痛くも痒くもなく、不思議な気がしました。普通2週間入院せねばならないのに、その日のうちに帰ってもよい、なんと奇跡的だなと思いました。翌日と1週間後に診察に行きました。術後経過は順調でした。視力検査の結果は0.3でした。2週間後 0.8、3週間後 1.2に改善していたのには本当に驚きました。これは奇跡が起こったとしか考えられません。先生は正にゴッドハンド、神の手をお持ちだなと実感しました。聖路加以来、数々の有名な大病院は何だったんだろう。この半年間の苦痛と苦労は何だったんだろう。鄭先生にお目にかかって僅か1週間で全て解決。半年たった今も視力も1.2と変わらず、お陰で順調です。有難うございます。いつも感謝致しております。こんな訳で 先生 は僕の恩人 神様 です。

神奈川県横浜市 T.S


mail: otaka@isao.com

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