黄斑部変性症(おうはんぶへんせいしょう)の治療

黄斑部変性症は非常に難しい疾患ですが、当院では積極的に治療しております。

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黄斑部変性症とは、網膜の中心部(黄斑部)がいたんでしまう病気です。原因は可視光線、喫煙、加齢などが絡み合っていると考えられています。簡単に言うと、網膜の中で一番よく使っている部分が、経年変化でいたんだ状態です。

歳をとっていたんだものはしかたないので、治療はたいへん難しいです。完璧に元に戻るとかは最初から諦めたほうが良いでしょう。しかし、可能な範囲でなんとかしたいもんです。

当院の大高医師が新聞に掲載された記事をご覧下さい。もうちょっと古い情報で、今はあんまりやっていない治療ですが、昔から積極的に治療法を追求していることをわかっていただければ幸いです。



黄斑部変性症の治療(予防を含む)


この疾患に対しての治療は

@オキュバイトを内服する。

オキュバイトはボシュロム社が発売しているルテインのサプリメントです。もちろんすべての方に視力回復効果が期待できるということはないですが、過去にはオキュバイトの内服のみで視力が大幅に回復した方もいらっしゃるので、飲む価値は十分にあると考えます。

また、黄斑部変性症は片眼になると、ほとんどの場合もう片眼にもなりますが、オキュバイトはそれを予防する効果もある程度は期待できると考えます。

ルテインは他のいろんな会社から発売されていますし通販や薬局で買えますが、オキュバイト以外のルテイン製剤の効果は検証しておりません。

オキュバイトは当院窓口で2000円+消費税で販売しております。うちはそれを売ることが商売の本質ではありませんので多くのネット通販より安いと思うのですが、どこで買ってもらっても良いです。ともかくも、せっかくなにかを飲むならオキュバイトをお勧めします。

普通のオキュバイト(製品名:オキュバイト+ルテイン)で効果がある場合があることを確認しておりますが、他のビタミン製剤とかも飲んでらっしゃるなら、通称オキュプリ(製品名:オキュバイトプリザービジョン+ルテイン)を飲まれると良いかと思います。

Aアバスチンの注射

近年ルセンティス、マクジェンという2種類の治療薬が承認されました。これらはもちろん良いお薬なのですが、非常に高く、しかも効き目がアバスチンよりも弱いと考えております。

当院ではルセンティス、マクジェンが発売されるはるか前よりアバスチンを使用しており、大きな事故も経験しておりませんので、当院では患者さんの自己負担軽減のためにもアバスチンを採用しております。

アバスチンとルセンティスの効果の比較に関しては、アメリカ国立眼研究所(NEI)での試験が進行中ですが、我々はアバスチンのほうが費用が安く、かつよく効くのではないかと考えております。費用は、

3割負担で注射の手技料1740円+21000円(消費税込み)
1割負担で注射の手技料 580円+21000円(消費税込み)

をお願いしております。

B禁煙

たばこはとても悪いと証明されていますので、ただちに禁煙してください。

C 黄斑部変性症は可視光線によって引き起こされます。なので、

●パソコンのやりすぎなど、強い光を見すぎる生活をしない
●外に出るなど強い光を浴びる場合はサングラスを装用する。 

などが大切と考えます。

眼の保護の為に、どんな眼鏡をかければ良いのかわからないという方が多くいらっしゃると思います。私たちは、眼の保護用の眼鏡を開発しています。ここをご覧下さい。


以下に治療を受けた患者さんのカルテを提示します。


右目の黄斑部変性症の患者さんです。Vdというのが右目の視力です。括弧の中の最初の数字が、一番大切な矯正視力です。

最初の日は自分のハードコンタクトレンズで0.5、それに最高に視力が出るようにレンズを足して0.7、即日アバスチンの硝子体内注射(アバ注)をやってオキュバイト内服(オキュ)開始。

次回と次々回に一度0.6に落ちたものの(0.6pとは、0.6弱という意味)、その後順調に回復している様子をわかっていただければ幸いです。








mail: 鄭医師mtei@y2.dion.ne.jp(網膜硝子体専門医、火曜日担当) 大高医師 otaka@isao.com (月水金担当)

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