横浜相鉄ビル眼科医院 後発白内障(こうはつはくないしょう)に対するYAGレーザー(やぐれーざー)による治療
白内障術後、視力が低下してきたなぁという患者さんに一番多いのが後発白内障です。当院では、希望される患者さんには即日治療しております。他院で白内障手術を受けられた患者さんでも大丈夫ですから、遠慮なく受診してください。
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水晶体は、外から順番に、水晶体嚢(前側が前嚢、後側が後嚢です)、水晶体皮質、水晶体核という構造になっています。前嚢を針やピンセットでくり抜き、器械で水晶体核を除去し、水晶体皮質を除去し、残った水晶体嚢(前嚢はくり抜いていますので、真ん中がない状態です。後嚢は全部残っている状態です)に眼内レンズを入れるのが白内障手術です。
残った後嚢に、細胞レベルで残存している水晶体皮質の細胞(水晶体上皮細胞)が増殖してきて、後嚢が濁って、視力が低下するのが後発白内障です。
治療は、YAGレーザーという特殊な器械で、濁った後嚢を破って濁りをとばします。
神経がまったくない部分なので、痛みが一切ありません。処置は通院で、3分ぐらいで終わります。横浜相鉄ビル眼科医院では、即日治療しております。
以下、患者さんからの質問です。
Q 白内障の手術の際に核を吸引してまわりの皮質(液体)もある程度吸引するのですか?
A 見えるものは全部吸引します。
Q そしてその代わりに液体を入れるのかな?
A そうです。最初ゼリー状のヒアルロン酸を入れて、眼内レンズを入れてから眼内還流液という液体に変えます。これは体から生産される房水に1日で入れ替わります。
Q でも全部は吸引できないから残った皮質に濁った物質が残りそれが集まって見にくくなるのが後発性白内障ですか?
A かなりあってますが、ちょっとだけ違います。
水晶体嚢についた水晶体皮質を全部吸引したと思っても、細胞レベルでは残っています。それも全部吸引するには、水晶体嚢ごととらなければならないのですが、そうすると眼内レンズが入らないので、そこまではやりません。細胞レベルで残った水晶体皮質(正確には、水晶体上皮細胞)が増殖(あつまるのではなくて、増殖です)してきて、後嚢に広がって、後嚢が濁ってしまうのが後発白内障です。
Q それは眼内レンズに付着するのですか?それとも嚢のほうに?
A 嚢です。後嚢ですね。
Q それは後嚢の手前側ですか後ろ側ですか?
A 手前側、すなわち、眼内レンズ側です。
Q 後発性白内障の手術は1回のみというのがまだ理解できてないのですが、レーザーで嚢をやぶるといってましたっけ??
A そのとおりです。
Q そしたら濁ってる原因の白い物質はどこにいっちゃうんですか?(房水と一緒に流れていくのですか?)
A 破って飛ばしたにごりは、硝子体中に飛んでいきます。いったいどこに行くのか、吸収されちゃうのか? と思いますが、ともかくも、問題が起こったことは一度もないです。ですが、できるだけ飛んでいかないように、うまく切開して、裏返って折りたたまれるようにします。これはプロのテクニックなので、もう言葉では説明できないです。
Q 1回のみでいいとは、なぜですか?
A YAGレーザーで増殖の場である後嚢を取り去ってしまうからです。
mail: otaka@isao.com
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